えいほうていえん

面積43,360平方メートル
 観音堂を建立した夢窓国師は、石立僧としても大変すぐれた方でした。
京都の西芳寺(苔寺)をはじめ、鎌倉の瑞泉寺、京都の天竜寺、山梨県塩山市の恵林寺など夢窓国師の作による庭園が各地にありますが、この庭も国師の代表作の一つです。
自然の地形、景観を巧みに利用して築造され、中世禅宗寺院の庭園として高い価値があります。
 当時虎渓山は四隣数里人無き幽境といわれていましたが、四囲の山の姿、岩石の形、水の流れを洞察して庭園を造り、寺を建立した夢窓国師の非凡な造園力には驚嘆すべきものがあります。
 観音堂傍らの梵音巌、これにかかる水瀑を梵音の滝と名づけています。池は臥龍池と呼ばれ、心字池ともいわれています。
 池に架かる橋は無際橋、現在ではこうした屋形のある橋は珍しく、昔は一時仮の土橋だった時代があったともいわれますが、国師の作庭にこの種のものがあったとされ、昔からの形を伝えるものと考えられています。
 石組、護岸等の細部は後世に改修されていますが、池畔のいずれからもその景観はすばらしく、観音堂、岩山、橋、池などの地割り構成の巧みさ、視界におさまる広さ、